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よい免震構造の条件は? 免震構造レポート Vol.3
 
Q1. 軟弱地盤に向かない?
A1. 軟弱地盤でも建物の揺れを抑えることは可能で、免震効果も期待できます。ただし、基礎が傾斜したりしないように事前に十分な地盤調査などが必要でしょう。
Q2. 長周期の地震動で共振する?
A2. 免震構造の周期(1往復する時間)は4秒以上が良いとされています。例えば、周期4秒の免震建物に4秒の地震波がきた場合、建物は共振をして想定以上の揺れになるのではないかと言われることがあります。問題はそういった正確な4秒の波が何波続けて発生するのか、その波形の加速度振幅はどれくらいか、といった基本的な問題が何も分かっていないのです。正弦波のような地震波がこない限り、免震建物が共振をして限界に達するということは考えられません。
Q3. 免震建物は10階建て程度までが限界?
A3. 現在では30階を超える超高層建物にも適用されており、その効果も実証されています。
Q4. 免震構造は上下の揺れには効果がない?
A4. 現在の免震構造は水平方向だけを絶縁の対象にしています。これは上下方向の揺れに水平方向の揺れが重ならないと建物に被害がでないため、まず大きな破壊力をもつ水平方向の揺れを小さくしています。ですから、上下の揺れに効果がないのではなく、免震にしなくても安全上問題がないと判断しているだけなのです。もちろん、上下の揺れも小さくしたいという要求はあるでしょう。3次元免震は今後の課題になっています。

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